ノミやダニは、わんちゃん・ねこちゃんを吸血することで痒みをひき起こしますが、それ以外にも病害を起こす可能性があります。
こちらのページでは、感染症の症状や予防法についてご案内して参ります。
大切な伴侶動物がノミ・ダニの感染症にかかってしまう前に、しっかりと予防対策を取りましょう。
ノミの感染症
ノミは哺乳類や鳥類から吸血する昆虫です。1匹のノミは最高で約400個の卵を生みます。
卵はふ化して幼虫→さなぎを経て成虫のノミとなり、寄生したペットから吸血してさらにそのノミが卵を生みます。ノミは寄生したペットの被毛に産卵するため部屋の中にも卵がまき散らされることとなります。
ノミが引き起こす病害
ノミはヒトにも病害を引き起こすことがあります。猫ひっかき病、ノミ刺咬症、瓜実条虫症などです。
しっかりと予防をしていきましょう。
アレルギー性皮膚炎 | ノミの唾液がアレルゲンとなり、たった1匹のノミに刺されただけでも強い痒みを伴う皮膚炎が起こります。 |
---|---|
瓜実条虫 | ノミの体内に瓜実条虫の幼虫が入っていることがあり、その幼虫が口からわんちゃん・ねこちゃんの体内に入ることにより感染します。便に白い米粒のような片節という条虫の体の一部が混じることがあります。 |
ダニの感染症
マダニもノミ同様わんちゃん・ねこちゃんから吸血しますが、ノミとは異なり昆虫ではなくクモの仲間です。成ダニには八本の足があります。
マダニは草の葉の裏などで寄生する動物が近づいてくるのを待ちます。動物が近づくと、葉から動物の身体に飛び移り寄生を開始します。
ダニは幼ダニ→若ダニ→成ダニと成長していきますが、それぞれの過程で違う宿主に寄生をします。つまり一匹のダニは生涯にわたり3匹の動物に寄生することとなります。
ダニが引き起こす病害
重要な点としては、マダニは多くの人獣共通感染症を媒介する危険があります。バベシア症、日本紅斑熱、ライム病、Q熱、エールリヒア症などがあります。
これらの病気はわんちゃんだけでなく、人にも大きな被害を及ぼす可能性があります。また、テレビでも大きく報道された重症熱性血小板減少症候群もマダニが媒介する病気の一つです。
貧血 | ダニが大量に寄生し吸血することにより、貧血を引き起こします。 |
---|---|
アレルギー性皮膚炎 | マダニの唾液がアレルゲンとなり強い痒みを伴う皮膚炎を起こします。 |
ダニ麻痺症 | マダニの中には種類によって唾液中に毒性物質を産生するものがいます。そうしたマダニに吸血されると神経障害を起こすことがあります。 |
ノミ・ダニ感染症の
予防方法
その子その子にあった予防方法を選択することができますので、詳しくはご相談ください。
ストレスがかからない予防方法を飼い主様と一緒に考えて対応いたします。
スポットオンタイプ | 背中に薬液を塗布するタイプのお薬です。当院では数種類のお薬をご用意しております。 |
---|---|
内服薬 | 経口のお薬です。チュアブルタイプのお薬なので、背中につけるお薬を気にする子におすすめです。経口薬なので、すぐにシャンプーができるのもポイントです。 |