〒220-0071 神奈川県横浜市西区浅間台1-9

診療時間
9:00~12:00 / 16:00~19:00
休 診 日
木曜、日曜・祝日午後
045-314-3710みんなともだち 090-4910夜間専用ダイヤル-3710

呼吸器疾患

呼吸器疾患

当院では犬と猫の呼吸器研究会(VeRMS)に所属し日々呼吸器疾患に対する研鑽を行っております。呼吸器疾患に対する診療に関しては以下のような手順により行います。

当院の設備について

基本的には一次検査見つからない異常を二次検査で見つける形になります。
二次検査に関しては全身麻酔下での検査になりますので一次検査も含めて麻酔前の検査で麻酔に耐えられる状態であることを確認してから行います。

一次検査:侵襲性のない
検査等

  • 1.問診

    飼い主様から、当院に来るまでの状態と飼い主様立会いの元、実際に触診、聴診などを行います。

    問診
  • 2.一般身体検査

    飼い主様立会いの元、実際に触診、聴診などを行います。

    一般身体検査
  • 3.血液検査

    基礎疾患や他の疾患が考えられる場合に検査を行います。

    全血球検査機器
    全血球検査機器
  • 4.血液ガス検査

    動脈血での酸素や二酸化炭素の量を測定し適切な酸素供給と二酸化炭素の排泄が行われているかを確認します。

    血液ガス検査
    血液ガス検査
  • 5.レントゲン検査および
    レントゲン透視検査

    超音波検査だけでは測れない肺や心臓の状態を確認するためにレントゲン検査を行います。

    レントゲン検査およびレントゲン透視検査
  • 6.超音波検査

    腹部・頸部・頭部などに病気の原因が予測され、検査の必要がある場合にエコー検査を行います。

    超音波診断装置
    超音波診断装置
  • 7.循環器検査

    呼吸器に異常がみられている場合でも、他に病気が合併していないかを心臓エコー検査、血圧、心電図、パルスオキシメトリーなどの検査で確認します。

    超音波診断装置 循環器検査

二次検査:呼吸器科による侵襲性のある検査

  • 1.気管支鏡検査

    喉頭から気管支までを細い内視鏡にて確認します。

    気管支鏡検査 鼻鏡検査
  • 2.鼻鏡検査

    問診、触診、聴診や他検査を行った上で、必要がある場合は咽喉頭及び鼻腔内を軟性および硬性鏡にて確認します。

    鼻鏡検査
  • 3.ブラシ生検

    病変部にある細菌や組織をブラシで採材をします。

    ブラシ
  • 4.BAL

    肺胞内に液体を入れ回収することで異常な細胞等が増加していないか確認します。

    BAL
循環器疾患

咳、くしゃみ、むせる、いびき、ハーハー苦しそう、ガーガーとガチョウのような声など呼吸器症状には色々なものがあり、命に関わる状態になることもまれではありません。
以下に呼吸器疾患で診療する疾患例を記載しました。伴侶動物に以下のような疾患と同じような症状がみられた場合は、早期にご受診ください。

よくみられる循環器疾患(例)

下記の疾患はよく認められる病気を記載しましたがそれ以外にも呼吸器疾患はいろいろありますので気になる症状があれば早期にご相談ください。

鼻炎

鼻腔内に炎症が起きることにより鼻汁やくしゃみなどの症状が出てきます。若齢期の犬猫に関しては感染性疾患(細菌やウイルスなど)による鼻炎が多くみられます。また、犬に関しては犬種特異的(ミニチュアダックスフンド)に鼻炎が認められることもあります(特発性鼻炎)。猫に関しては、免疫関連の鼻炎(リンパ球形質細胞性鼻炎)やそれに伴うポリープ形成が認められることがあります。
検査としてはレントゲン等の画像検査を行い、感染性疾患の場合は細菌および真菌培養検査、PCR検査も含めた原因の特定をします。必要があれば鼻鏡検査を行い鼻粘膜の異常を目視的に確認し病変を採取し検査します。
治療としては原因に合わせた内科的な治療を行います。

鼻咽頭ポリープ

猫に認められる炎症に伴って発生するポリープ病変です。
症状としては、鼻出血、突発性くしゃみ、スターターが主徴で、粘液膿性鼻汁は少なく、症状進行に伴い、鼻呼吸障害は重度になり開口呼吸がみられます。
検査としてはポリープ病変の確認をレントゲンを含めた画像検査で行い、その後鼻鏡及び咽頭部の内視鏡検査でポリープ病変を目視で確認します。
治療は内科的な治療に対する反応は少ないためポリープの切除になります。切除は外科的に切除する方法とポリペクトミーと呼ばれる内視鏡のスネアをもちいた低侵襲処置があります。基本的には基礎疾患として感染症等がある可能性があるのでそれらの治療も同時に行う必要があります。

気管虚脱

気管虚脱は、肺への空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれてしまい呼吸が出来なくなる病気です。小型犬の中高齢で発生率が高いとされますが、日本の中型犬やゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーといった大型犬がこれに続き、ほぼ全犬種にみられます。
症状は、最初軽い咳から始まって、喉につかえるような咳、ガチョウが鳴くような呼吸などと進行して行き、末期ではチアノーゼを呈して、呼吸困難になります。現在この病気は、難治性であり早期の治療が望まれます。治療としては重症度および基礎疾患の有無に合わせて内科・外科治療が行われます。

短頭種気道症候群

パグ、フレンチ・ブルドック、ボストン・テリア、イングリッシュ・ブルドック、シーズーなどに代表される短頭種において多く見られる病気です。猫でもチンチラやヒマラヤンなどの鼻の詰まった種類では時々見られます。また、チワワ、マルチーズ、ヨークシャー・テリアなどのトイ種も短頭種に分類されるため注意が必要です。
短頭種気道症候群は、短頭種に特有の平坦な顔面、円形の頭部、そして短く太い頸部など、頭頸部の解剖学的構造に起因する閉塞性気道障害の総称です。
以下の様な複数の病気が合併します。

  • ① 外鼻孔狭窄
  • ② 軟口蓋過長症
  • ③ 反転喉頭小嚢
  • ④ 喉頭虚脱
  • ⑤ 気管低形成

また、以上のはっきりとした疾病名がつけられている病気の他にも、厚い舌、末端部が肥大した軟口蓋、口腔内へ張り出す咽頭粘膜、扁桃の腫大などが複雑に関連します。
典型例では、生後間もなくより(遺伝的素因)発現し、慢性経過をたどりながら連鎖的に悪化することになります。
症状は、激しいパンティング(ハーハーハーと、リズムの早い呼吸)、高体温、特に空気を吸う時に明瞭な激しい喘鳴音(ヒューヒューといった喘息に似た狭いところを空気が通る音)がみられ、重症化すると呼吸困難、運動不耐性、元気消失、 嚥下困難、 食欲低下が顕著となり、失神することもあります。呼吸器症状とは別に、嘔吐、下痢などの消化器症状を現すことも多くみられます。
基本的には早期の外科手術を行うことで高齢期にこれらの異常に伴う呼吸器合併症を予防できる可能性があります。

軟口蓋過長症

犬や猫では、人のような口蓋垂はありません。垂れ下がった口蓋垂がないため、弧を描く形で、咽頭の上に存在するのが軟口蓋です。軟口蓋過長症は、これが長くなり過ぎてしまい、気管の入り口である喉頭をふさぎ、特に就寝時にはこれが振動して「いびき音」が発生します。いびきは、病気であるとお考えください。
パグ、フレンチ・ブルドック、ボストン・テリア、イングリッシュ・ブルドック、シーズーなどの短頭種で圧倒的に多く、ヨークシャー・テリア、チワワなど、さらにはチンチラスコティッシュホールドなどでもみられることがあります。ゴールデン・レトリーバーや、ラブラドール・レトリーバーなどの大型犬に見られることもあります。
先天性の場合は早期の外科手術を行うことをお勧めします。

喉頭麻痺

喉頭虚脱と類似しますが、喉頭麻痺は喉頭を動かす神経または筋肉の障害が原因となります。気管の入り口である喉頭は、幾つもの軟骨とそれを結ぶ結合織や筋肉により構成され、特に喉頭口の開閉に影響するのが披裂軟骨です。披裂軟骨は声帯の上の部分に位置し、吸気時には左右に拡張して喉頭を円形に広げます。その下に位置する声帯も同時に広がり空気の吸入を最大限にします。喉頭麻痺ではこの披裂軟骨が開閉されないために、空気が十分に吸えないことになります。
ブービエ・デ・フランダースやハスキーでは、先天的な喉頭麻痺が報告されています。しかし先天的な喉頭麻痺の発生は極めてまれで、多くは中型から大型犬でみられる特発性喉頭麻痺です。特にゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーが多くみられます。小型犬では発生はまれですが、気管虚脱や短頭種気道症候群に合併することがあり、多くは予後不良です。
治療としては外科治療により改善する可能性があります。

反転喉頭小嚢

声帯の横のくぼみを喉頭室と呼びますが、喉頭室外反は炎症により喉頭室の粘膜が浮腫(水ぶくれのようなもの)を起こし、腫れてしまうことにより気道を狭窄する病気です。

喉頭は、空気を吸う時には円形に広がりますが、喉頭室外反があると喉頭口が半分しか広がることができずに思うように呼吸ができなくなります。
短頭種気道症候群に併発することが多い病気ですが、長時間吠えたり、激しい咳の後に発生をみます。したがって、短頭種に多いことはもちろんですが、あらゆる犬種で発生することがあります。症状は呼吸困難が主であり、聴診により喘鳴音が喉頭部で聞こえてきます。
診断は、気管支鏡検査により診断します。基本的には他の疾患との合併もありますので、その鑑別診断も重要です。
治療としては外科的に摘出することで臨床症状を軽減させます。

喉頭虚脱

喉頭は、呼吸時には気道を拡大させ空気を吸い、飲水時や採食時には閉じて水や食べ物が気管へ入らないようにする装置です。この動きに欠かせない披裂軟骨と呼ばれる軟骨が強度を失い、吸気時に気管側へ入り込んでしまう病気が喉頭虚脱です。
そのステージを3つに分類し、前述した喉頭室外反は喉頭虚脱のステージ1であると主張する研究グループもあります。ステージ2、3では、披裂軟骨の楔状(くさびじょう)突起や小角突起が内側へ変位してきます。
好発犬種は、パグ、フレンチ・ブル、イングリッシュ・ブル、キャバリアなどの短頭種で、2歳齢以上に多く、高齢で発生する場合には重篤な症状を呈します。診断は、麻酔下における内視鏡検査です。喉頭麻痺や、その他の呼吸器疾患との鑑別も重要です。
治療としては外科手術になりますが重度の場合は永久気管切開などにより呼吸経路を変更することも必要になります。

ケンネルコフ(犬伝染性気管・気管支炎)

呼吸器の感染症で、いわゆる犬の風邪です。症状は呼吸器に限られ、短い乾いた咳を特徴とします。食欲は正常に近く、元気も失われませんが、微熱を出すことがあります。ペットショップなど高密度で飼育されている犬の間に広がりやすく、混合ワクチンの接種で予防することができます。
治療としては内服などによる内科治療になりますが重症の場合はネブライザーなどを入院下で行うこともあります。

猫喘息

猫喘息とは小気管支と細気管支の内腔が狭くなることによって起きる呼吸困難の反復性発作のことで、発作中の喘鳴性呼吸が特徴です。当院所属のVeRMSによる猫喘息の定義としては以下のようになります。

  • ① 2ヶ月以上続く慢性発作性発咳がある(必須)
  • ② 発作間期は正常猫と同様に問題なし(必須)
  • ③ 心疾患や寄生虫疾患がない(必須)
  • ④ 胸部X線検査にて認められるような不可逆的な器質的変化を生じた肺実質疾患を伴っていない
    (例:網状陰影を伴った重度な肺気腫など)(必須)
  • ⑤ 末梢血好酸球数の増加
  • ⑥ 気管支鏡検査にて気道異物や気管腫瘍を認めない(必須)
  • ⑦ 気管支肺胞洗浄液解析にて好酸球数の増加(>25%)あり(必須)
  • ⑧ 気管支肺胞洗浄液解析にて有意な起炎菌を認めない(必須)

診断としては気管支鏡検査などにより上記の所見が認められた場合になります。
治療としては内科治療になりますが進行性疾患になるため生涯投薬による管理が必要になります。

特発性肺線維症

乾いた咳や頻呼吸を主訴とする原因不明の間質性肺疾患として診断されることが多いです。ウェストハイランドホワイトテリアに多く認められるが猫にも認められます。重症化に伴い元気消失、食欲不振、体重減少などが認められるようになります。
診断はレントゲン検査およびCT、気管支鏡検査等で除外診断を行いますが確定診断は肺生検になります。
治療としては内服薬および吸入剤での内科治療になりますが、呼吸困難が認められる場合予後はよくありません。

肺腫瘍

肺の腫瘍は転移性と原発性に分かれますが、臨床症状は転移性の場合原発巣の状態にもよりますが原発性転移性ともに肺の腫瘍として症状がでるのは末期のことが多いです。症状としては咳や呼吸促拍などになりますが初期では認められないことが多いです。
検査はレントゲン検査およびCT検査で腫瘤を見解けることで偶発的に見つかることもあります。針生検や気管支鏡による組織生検で診断を行うこともありますが単一の場合は切除したものを病理組織診断で確定診断することもあります。
治療としては外科切除が第一選択になり切除後病理組織検査結果に基づいて抗がん剤治療を行います。

肺水腫

肺の間質あるいは間質と肺胞療法に組織間液(水)が異常に増加し、肺のガス交換を阻害することから低酸素症、呼吸困難を起こす病態とされています。肺水腫は心原性、非心原性に分かれます。心原性の場合は心臓の疾患により心臓のポンプ機能が低下することで急性もしくは慢性的におきます。非心原性は急性膵炎、SIRSのような重度の炎症反応から肺の血管から間質や肺胞内に液体が漏れてしまい起こることがあります。
検査は心原性、非心原性を判断するためレントゲン・超音波・血液検査等を実施しますが緊急の場合は救命処置を優先しその後行うこともあります。
治療は基礎疾患となっている病気の治療になります。

肺血栓塞栓症

肺の動脈に血栓が詰まることにより、血流が阻害されてしまう病態とされています。症状としては呼吸困難、頻呼吸、虚脱、突然死、沈鬱、咳嗽、チアノーゼ、腹水などがあります。
検査はレントゲン検査、血液ガス検査、凝固検査等をおこないますが基礎疾患(SIRS、PLE、腫瘍、心疾患、免疫疾患等)の診断も必要になります。
治療は血栓を溶解する治療を行いながら血栓の生成を抑えるために抗血栓療法を併用します。

ご予約・お問い合わせ

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9:00-12:00
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休診日木曜、日曜・祝日午後
※休診日は夜間診療も行っていません。

診療は予約優先になりますので電話による予約を行ったうえで来院いただけるとスムーズに診察が受けられます。

※ 緊急の場合は順番が前後する可能性があります。ご了承ください。